Hughes & Kettnerのギターアンプ Grand Meister Deluxe 40を導入しました。
今日はギタリスト向けの少しマニアックなお話になります(≧▽≦)お許しを~
真空管式アンプの特徴である「ファットで滑らかな中音域、且つブライトで煌びやかなハイ」と言うチューブサウンドに加え、最新のアンプらしく激しい歪みも作り出すことが可能で、ジャズからモダンサウンドまでオールマイティーなサウンドを作り出すことが可能ですが、どちらかと言うとモダンなロックサウンドがイメージされているところです。実際に使ってみると、ゲインを上げて行っても、ベチャっと潰れたディストーションにならずに、アンサンブルの中で埋もれにくいサウンドが簡単に作れる、使いやすいアンプと言う感じです。
コントロール部分は最新の技術でWi-FiによるiPadでの遠隔操作と、iPadで作成、記憶した音色をMIDIによるフットコントロールで呼び出し可能、フットスイッチのタッピングで内蔵のディレイのタイミングまでコントロール、キャビシミュレーション付きのDIに加え、空間系エフェクター4種類に、更にノイズゲートまで内蔵と至れり尽くせりのギターアンプです。
特にiPadを使って視覚的に、アンプの内蔵エフェクトまで含めて音作り出来るので、セッティングがとてもスピーディーで、スタジオでマーシャルを使ったときのような、思ったサウンドになかなかたどり着けないイライラ感がありません。
これに組み合わせるスピーカーはTube Mister 212 Cabinetで、12"x2本のバスレフ型スピーカーキャビネットです。40W出力のアンプですが、アコルデ店内ではこれでも音がでかすぎるので、通常は20Wで運用するように設定しました。(それでもかなりでかい音です)
私はアコルデ店内では、BOSSのGT-1000で音作りをして、ラインで直接ミキサーにステレオ入力しています。他のお店などでで演奏するときはGT-1000からアンプのリターンに入力しているのですが、せっかくのチューブアンプなので、アンプのプリアンプを使って基本の音作りをし、空間系のエフェクトはGT-1000を使って、尚且つ足元は出来るだけスッキリとまとめたいと言うことで、4ケーブルメソッドでアンプとGT-1000を接続することにしました。
<4ケーブルメソッド>
この接続方法を使うメリットはマルチエフェクターの内部チェインの任意の位置に、チューブアンプのプリアンプ部を接続出来ると言うことです。
つまり、コンプレッサーやオーバードライブなど、プリアンプ前につなぐべきエフェクターの後ろからアンプのリターンにセンドし、アンプのセンドからもう一度マルチエフェクターにリターンして、プリアンプの後ろにつなぐべきディレイやリバーブなどの空間系エフェクターに戻してからパワーアンプに入力します。
ギターとマルチエフェクターをつなぐケーブルを含め4本のケーブルでアンプと信号をやりとりするので4ケーブルメソッドと呼ばれます。アコルデのステージでは、更にアンプに内蔵されたDIからミキサーにライン出力もしますので、5ケーブルメソッド+MIDIケーブルの6本接続ですね。
この状態をギタリストが変わる時に段取り変えするのは大変なので、普段はMIDIの切り替えスイッチと、ボリュームペダルだけ生かしたGT-1000をステージに設置しておき、お客様がこのアンプを使う時はGT-1000にギターから(又はエフェクターボードから)インして頂くことになります。もちろんライブの時は自由に使えるようにフリーなセッティングをしておきますので、皆さんどんどん使ってくださいね!
自分用のセッティングとしては、こんな接続になっています。
コンプレッサー>ワウペダル>プリアンプ>ハーモニスト>ディレイ>リバーブ>パワーアンプ
ハーモニストのセッティングを12のキーで作って保存していますので、ハモりを使う場合だけ、曲のキーに合わせて切り替えると言う操作と、いくつかのスイッチを空間系に割り当てて必要な時に踏むと言うだけの、セッション向けのセッティングを作ってみました。
そして、足元はMIDIの切り替えスイッチとGT-1000のみと至ってシンプルです。
これで私も、他のギタリストも幸せな気持ちでギターアンプを使うことが可能になりました(笑)
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