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生演奏と打ち込み演奏

更新日:2022年8月3日

お店の屋号「ACORDE」の由来は、マスターとママがACORDEを始める何年か前に作ったバンド「MAKO & ACORDE」が元になっています。「ACORDE」は「和音」と言う意味のスペイン語で、ホームページのどこかにも名前の由来がちょこっと書いてあったと思います。


さてさて、「MAKO & ACORDE」には当初キーボードが居て、コーラスも含めて6人の大所帯のバンドでしたが、キーボードが脱退してからは、打ち込み同期演奏と言うスタイルで、曲によってはキーボード何人分かの演奏を打ち込みで作って、同期のクリックをドラムさんのイヤモニに送って演奏すると言う、プロのバンドやメジャー歌手のバックでは良くやっている演奏スタイルでやって来ました。


打ち込み同期演奏の良いところは、音の再現性や、大編成の楽器で豊かな表現が出来ると言うことと、正確なテンポやリズムで演奏出来ると言うことで、メリットもとても大きいのですが、融通が利かない部分があって、ルバートや、ルバートからア・テンポへ移行するのが難しかったり、本来人間が持っているリズムの揺らぎに寄り添うことがないので、それを嫌う演奏者も多いかと思います。

特にリズムの揺らぎと言うのは、アクセントの部分は強く弾く為にジャストのリズムよりも前にアタックが来たり、テンポの遅いバラードなどで感情豊かにタメて弾いたりと言うことの現れで、これは計算して打ち込むものではなく、その場に居合わせた演奏者同士の絡み合いによっても生まれてくるものなので、それが演奏者の快感や自然な聴き心地にもつながってくるものだと思っています。


そんなことを総合して考えても打ち込み同期と言うのは、出音を考えるとメリットが大きいと個人的には考えていて、賛成派なんですが、演奏者、特にアマチュアバンドの世界では、「生演奏の方が打ち込みよりもエライ」などと言う風潮が強くあって、我らが「MAKO & ACORDE」が以前何度か出演したアマチュアバンドの野外フェスでも、私たちが最後に出演した翌年からは「打ち込みを使用するバンドはお断り」等と言う事態にもなっていて、これは運営側の問題もあるのだと思いますが、本来、自由な表現の場であるアマチュア音楽や芸術の場に於いて、新しいもの(打ち込み自体は新しくありませんが)を拒絶する、まさしく封建的な対応だと感じたものです。

打ち込みを拒絶される方は、打ち込み=カラオケ的な印象を持たれているのかもしれませんが、打ち込みを使っていても、うちのバンドはソロパートは必ずアドリブで演奏をして、一期一会の快感だったり、オリジナリティーを重視して演奏していますし、そもそもどちらが上なんて言う考え方自体が、自由な表現を自ら否定する考え方であって、芸術や音楽をする人、楽しむ人がそう言う内容の言葉を発することそのものがナンセンスと言わざるをえません。


私の結論は、どっちでも良いやんってことなんです。打ち込みを使っても生演奏でも、ギターソロまでフルコピのロックバンドでも、ビートルズの「クリソツ」バンドでも、どれも自由な表現に変わりはありませんし、どちらが上でも下でもないと言うことです。


ましてや今やプロを目指すバンドの多くは、打ち込みどころか、PCを駆使するマニピュレーターさんをバンドメンバーの一員と位置付けて、クリックをバンドメンバーに送りながら、様々なSEやらエフェクトから、果ては録音済みのコーラスまでをミキサーに送って、完成度の高いバンドサウンドを作り上げると言う手法が一般にも知られるようになって来ていて、これらを上下論で片付けるのではなく、手法の違いと広く解釈するのが正解ではないかと思うのです。


そんなことを言いながら、今のドラムのジェームズ(日本人:笑)は同期用のクリックに合わせて演奏するのが苦手と言うことと、たまには俺たちも生演奏でここまで出来るんだぞ~ってことで、次のライブは打ち込みを使わず生演奏のみでやることになっています。


そんなこんなで、ライブ告知です(笑)


7月17日(日)14時~ 「アコルデ月例ミニブッキングライブ」に、うちのバンドも出演することになりました。バンド名も「ACORDE」とシンプルになりましたが、店の屋号と同じなので、店と区別する為に「ACORDE BAND」と呼んでいます。ギター、ベース、ドラムのシンプルな3ピースバンドにマコさんのボーカル+コーラスの5人組で出演しますので、日曜日の昼間、お暇なら覗きに来て下さい。


この日はACORDE BANDの他にも2バンドの合計3バンドと、弾き語り系*4ユニットの合計*7組が出演します。それぞれ、個性豊かな出演者ばかりです。3連休の真ん中にACORDEで昼呑みしながら、気軽に音楽に触れてみるのはいかがでしょうか?

(*7/13修正加筆)







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