生成Aiの時代到来
- Naomi Hosoda
- 5月30日
- 読了時間: 4分
近ごろ皆さんもTVやネットの記事で「生成Ai」と言う言葉をよく聞くようになったと思います。先日もほぼAiで書いた小説が星新一賞の最終選考にまで残ったと言うニュースが話題になりました。

Aiと言う言葉が生まれたのは1956年で、ずいぶん昔ですね。生成Aiと以前からのAi(以下Ai)とは何が違うのか?と言うと、Aiは電子頭脳のことで、問いに対する答えを人間の代わりに答えてくれると言うのが大まかな内容で、つまり人間が普通に使う言葉で問い合わせると、複雑な計算を裏でしながら予測や分類をして、人間がわかる言葉で答えてくれるのが以前からのAiでした。いっぽう生成Aiと言うのは、人間がこんなものを作ってと希望を伝えると、新たな文章や画像や音楽を作ってくれるのが生成Aiなんですね。
小説や音楽や絵画などの「作品」と言うのは作者の自己表現であって、Aiに任せると言うのはどうかと思いますが、「仕事」として創作物を作る現場では重宝がられるようになる、と言うか既にAiの利用は急速に広まっていますので、職業イラストレーターはいかにAiを使いこなすかが問われるようになり、職業作曲家や、職業ライターなどもすぐにAiに取って代わられる時代が来ると思います。
上記の職業もそうですが、既にAiによる作業が劇的に進んで言っている世界がプログラミングの世界だそうで、人間がコードを書く何百倍ものスピードでバグのない綺麗なプログラムを書くことで、Aiの予想では3年後にはプログラマーはほぼ完全に失業、それらの会社もなくなるとまで言われています。まさにコンピューターが人間の仕事を奪う時代が目の前に到来しようとしています。
アコルデのようなライブバーやライブハウスなどの音響技術は職人の世界のようですが、これらもデジタル化が進んでいて、アコルデで使っているミキサーもデジタルミキサーで、パソコンやタブレットで操作したり、記録したり、それらを呼び出したりと非常に便利になって来ています。これらの音響機器の操作もすぐにAiがやってくれるようになると思います。PCで操作できるものはAiに置き換えやすいですから。すでにDAW(音楽編集ソフト)のプラグインでミキシングやEQなどをAiがしてくれるのが出ていますので、あっと言うまに広まると思います。音響屋さんも仕事奪われるかもですね(汗)
でも楽器弾いたり、歌を歌ったりと言うのはAi任せじゃ楽しくないし、やってる本人が気持ち良くならないので、ここだけは取って代わられることはないと思います。ただし、今日はベースが休みなのでAiが代わりにベース鳴らしますとかはあるかもです。
これはフォトショップと言う画像処理ソフトの生成Aiに「夜になるとジャズバーで歌手をやっている可愛い三毛猫の写真を生成して」と入力して作った写真です。こんなのがこれだけの文字列の入力で出来ちゃうのがAiのすごさです。

もう1点は「テンガロンハットをかぶってエレキギターを弾くトラ猫の写真を生成して」で作ったものです。こうなると何でも出来ちゃいそうですが、イメージに近づけるには入力する文字列をいかに具体的に沢山並べるかと言う部分に掛かっています。

このレベルで写真や画像が生成出来るならイラストレーターの将来はやばいですね。これからの職業選択はより人間らしい、人間にしか出来ない仕事を選ぶ必要がありそうです。
ChatGPTも公開された当初はちょっとおバカな答えが返って来ていましたが、利用者が増えるとどんどん学習して行くのでしょうか、以前と同じ問いをしてもトンチンカンな答えが返ってくることがなくなりました。たとえば大阪から日帰りドライブをしたいが、景色が綺麗な場所は?の場合、以前は栃木県の観光地を紹介されましたが、今は関西近郊を紹介されます。また、自分の名前を入れてどんな人物か確認すると国会議員だと言われたりと言うのもありました。
自分の誕生日と同じ生年月日生まれの有名人を尋ねるとアルパチーノと言う答えが返って来ました。確かに誕生日は同じだけどアルパチーノは85歳でっせ!Aiもまだまだですわ。
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