ステージピアノをグレードアップしました。RolandのRD-2000と言う同社のフラッグシップ機で、木製ハイブリッド鍵盤の素晴らしいピアノタッチとレスポンス、そしてアコースティックピアノもエレピのサウンドもバンドのアンサンブルの中でも埋もれず存在感のある、明瞭で心地よい音を奏でます。
他にもヴィンテージエフェクトをモデリング再現した空間系エフェクトを多数搭載していたり、写真のようにつまみがいっぱい並んでいますが、メニューボタンをたどるのではなく、直感的に目的の操作にたどり着きやすく、マニュアルを見なくても基本的な操作が誰でも出来るような構造になっています。
私もピアノが弾けたらもっとこれで遊べるのですが、残念ながら弾けないので、マコさんに頑張って練習してもらって、近い将来はマコさんにステージで弾きながら歌ってもらえることを期待しています。皆さんも是非アコルデで最新のステージピアノをお試しください。
さて、閑話休題。
近頃話題のチャットGPTやマイクロソフトのBingなどの対話型Aiを使われた方は多いと思いますが、使ってみた感想はいかがでしょうか?
使い方によっては非常に便利な使い方も出来るようです。例えば、文章の書き出しを数行入力すると、その文章に関連した情報を盛り込んだ文章を、「下書き」として出力してくれます。その「下書き」を参考にしながら、自分の文章をまとめて行くと言うのは、レポートやレジュメなど、創作活動以外の文章の作成には非常に有効で、効率的と言えるでしょう。
ただ、問いに対する答えを求めた場合、「間違った回答をAiが出す可能性が現時点では非常に高い」と言うことです。計算問題も苦手なようで、元号と西暦が混じった年齢計算など、簡単な四則演算の組み合わせでさえも間違うようです。
他にも、例えば自分の名前を入力して、たとはば「細田直己とはどんな人物ですか?」と質問した回答は、全く私と関係ない人物、それも同姓同名でもなく、名字が同じだけの人物についての情報を答えとして出してきました。これは全く使えないレベルですね。
このような現実を見ると、「Aiはまだまだ使えない」レベルにあり、人間の仕事を取って代わるのはまだまだ先の話と言わざるを得ない感じがします。このAiを万能と信じて間違った方向に使うのは非常に危険だと思います。自動運転の制御についても然りです、誤認識、誤判断、誤行動と想像するだけでも恐ろしい結果が待ち受けていると思います。
そんなこんなで今話題のチャット型Aiは「イマイチ」だな~と言う感想ですが、私の使っているアドビの画像編集ソフトのPhotoshopや動画編集ソフトのPremierにもAiの機能が追加されました。Photoshopの方は「生成塗りつぶし」と言う機能で、写真の不要な部分を状況に応じて自動で塗りつぶしてくれると言う便利なもの、Premier の方は更に進んで、動画内の文字起こしと、それに連動したカット編集や、自動カラーマッチングなど、作業効率を上げてくれる新機能が搭載されるようになりました。両方ともまだ使っていませんので、使い物になるかどうかわかりませんが、「使える」レベルのものなら、作業効率は非常に上がると思います。
さて、ここで音楽制作に目を向けてみると、DAWソフトを使ったDTMのプラグインソフトとしてAiを使ったものが何種類が出てきました。中には「自動作曲」などを謳っているものもありますが、文章作成と同じく、それを創作活動とするのは間違いだと思いますし、人間の尊厳や快楽に関わる部分なので、これも無いよな~と言う話ですが、マスタリング(ミックスダウン)のアシスタントや、リバーブ、EQやコンプレッサー、音かぶりの防止など、音楽制作の効率を上げてくれるものが登場して来ましたので、これらは大歓迎と言うところです。プラグインソフトで出来ることなので、これをデジタルミキサーのPAオペレーティングに使えたらと思うのですが、音響関連の業務用機器はまだまだハードウエアが中心で、プラグインソフトと言うような発想にはなっていないので、これはこれからに期待したいと思います。近い将来、PAミキサーのオペレーターはAiに言葉や文字でおおまかな指示を出すだけになるかもしれませんね。
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